企業の成長にもつながる社員のメンタルヘルス対策

うつ病は誰でも発症する可能性があります。また、その反対もしかりです。というのも、なんの不安もなく、万事がすべてうまくいき、順風満帆を絵に描いたような生活を送れるとしたら、誰もうつ病とは無縁の世界で生きられるでしょう。うつ病とはほとんどが自分のミスなどに関係なく、他人やたまたま運の悪いトラブルに巻き込まれたなどの理由から、発症することが多いのです。

こうした中で義務化されたのがストレスチェックです。今や企業は、年に一度すべての従業員を対象にストレスに関する検査を実施しなければならないのです。ストレスチェックで従業員のメンタルヘルス不調を把握しても、問題解決に努めなければ何も意味はありません。社外の産業医や専門家にカウンセリングを行ってもらう企業が多いようですが、だいたいがこちらのNTTビジネスアソシエイトのような健康経営代行サービスを利用するようです。外部サービスに委託した方がきちんとしたEAP(“Employee Assistance Program”の略で、「従業員支援プログラム」を指す)を導入することが可能になります。

第三者から見たら、運が悪いですまされることも、当事者にしてみれば、それだけではすみません。特に、会社などでそういうことが起こった場合、その人の資質や能力に関係なく潰されてしまうということが往々にしてあります。それはひとえに、企業にとっても優秀な社員を失うことに他ならず、大きな損失といえます。働きやすい環境、例えばトラブルが起こったときに相談しやすい環境を用意することが企業の責任であるといっても言い過ぎではありません。

社員を大切にする企業は社員の働く意欲を掻きたて、企業を成長させることになるでしょう。そういった意味でも社員のメンタルヘルス対策は大きな課題だと言えます。社員は会社の持ち物ではなく、尊重すべき物だと会社が理解すれば、メンタルヘルスの対策など必要ない企業へと変わってゆけるでしょう。