損益計算書に書いてあることとは?どう読み解くべきか

企業の会計期間は通常一年間であり、その期間中における経営成績を表したものが損益計算書です。Profit and Loss statementを略して「PL」と呼ばれることもあります。例えるならば、学校において生徒の一年間の成績を表す通知表みたいなものなので、それを見れば当該企業が一年間にどれだけの成績をあげたのかを把握することが出来ます。また、一年間のある時点の資産や負債の状況を示した貸借対照表と一緒に用いることで、さらに有用な情報を得ることも可能です。

この計算書における一番重要な指標といえば、当期純利益や包括利益といった利益情報であり、会計に詳しくない人でも利益情報を見ることで、ある程度は企業がどの程度利益を得たのかを把握することが出来ます。また、一年間だけの絶対的な値を知ることはもちろん、過去の計算書と比較することにより、企業の成長や衰退の推移も把握することができ、特に投資家にあたっての投資情報として有用です。

利益情報は、最終情報の当期純利益のみならず、たとえば本業によって得た利益である売上総利益や営業利益、それらに本業以外の投資などによって得た損益を加味した経常利益など、会計に詳しくなれば区分ごとに細かく見ていくことが可能になります。会計の基礎となるので、全く分からない人でも、まずは自分の企業の計算書を見ることから始めてみましょう。