企業の中で社宅を導入するところもありますが、これにはどんな狙いがあるのでしょうか？
一つは、従業員の会社への帰属意識を高めることです。
つまり、忠誠心を上げる効果があるということです。
なぜ社宅で忠誠心が高まるのかといえば、社宅に住むことによって住宅費が安くなるからです。
住宅費が安くなるということは、可処分所得が増えるということです。
可処分所得が増えるということは、自由に使えるお金が増える、あるいは貯金できるお金が増えるということを意味します。
こうした状況になれば、従業員はやる気が出て、もっと会社のために尽くしたいと思うようになるでしょう。
だから、企業で社宅を導入するところが多いのです。
もう一つの狙いは、会社としての生産性を高めることです。
可処分所得が増えれば従業員がやる気になるといいましたが、従業員はやる気になるだけではありません。
仕事に対する意欲が湧くようにもなり、全精力を傾けて勤勉に働くようになります。
そうすると稼働率が良くなるので、結果的に会社の生産性が高まるわけです。
会社の生産性が高まれば業績が向上するので、会社にとってはメリットがあります。
そして会社の業績が上がれば、それをまた従業員の福利厚生に還元することもできます。