人材の能力を最大限引きだすには?管理職の重要な役割

現代の管理職はトップダウンマネジメントの圧倒的な力の下で、とにかく少しでも業績を向上させることに粉骨砕身しているという現状になっています。
だから、効率的・効果的・スピード第一といったフレーズから離れることができないまま、毎日をあくせくと動いているというのが実態と言えます。
企業にとって業績を上がることは確かに重要なことであり、それなしでは企業が成り立たないということはありますが、それだけでは企業経営はうまく行かないということも肝に銘じておく必要があるのです。

昔から、企業経営は業績志向と人間関係志向のダイナミックバランスが重要と言われてきています。しかし、前述した状況下で、人間関係志向は埋もれてしまっています。
人間関係志向というのは、やる気・動機づけ・チームワーク・後継者育成・人格練磨・人の欲求・人間らしさなどを大切にして育て、活用するといったことを志向することを指します。

管理の立場になった人は、部下の育成や本当の意味での活用ということなしで、組織の管理はできないのです。
部下がやる気を起こし、率先的に動き出し、組織のために提案をしたり、改善や改革に取り組めば、自ずと業績は向上するはずです。ああせい・こうせいだけでは、やる気は失せ、組織全体のパワーは委縮してしまいます。